患者様
日野市 50代 男性
[症状・病歴]
4年前に左を向いたときに右の首の付け根に激痛がはしった。
その時以来、腕の痛みとしびれが続いている。
病院で、牽引治療を受けて、2~3ヵ月で良くなった。
2年前にまた同じような腕の痛みとしびれが再発。
その時の原因は特に思い当たらない。
半年くらいかかって、少しずつ緩和してきたが握力が落ちたままになっている。
その後、2ヶ月前にまた再発。
今度は病院の治療では良くならず、いろいろな検査を受けたが原因は不明。
大学病院では、頚椎症性神経根症という診断を受けたが、これと言って治療はしてもらえず。
2年前に痛みとしびれが再発した時から手の握力がなくなってしまい、文字が書けず、箸ももてない。
腕のしびれは常にある。
腕の痛みは手を上に挙げたりすると激痛がはしる。
手を上に挙げるために少し腕を動かしただけで、激痛がはしる。
[整体・カイロ治療方法・経過]
身体の状態を確認させていただくために、うつ伏せになっていただこうとしたら、腕の痛みとしびれが強く、うつ伏せになれない。
うつ伏せになれないので、座った状態で、バランスをチェック。
触診をさせていただくと、首の付け根から肩甲骨にかけて、筋肉が硬く緊張してしまっている。
右肩周辺のインナーマッスルも硬く緊張してしまっている。
下部頸椎と上部胸椎、右の鎖骨と肩甲骨のバランスがとても悪い。
これらのバランスと筋肉を調整。
腕の痛みは、五十肩が原因でおきていて、しびれは、首肩周辺のバランスの悪さが原因でおきていそうだ。
ということをお伝えし、1回目のカイロ治療は終了。
2回目の来院。
痛みやしびれはまだあるが、前回は、痛みが強くうつ伏せになれなかったが、今回は、なんとかうつ伏せになれた。
まだ、下部頚椎と上部胸椎のバランスの悪さが目立つ。
今回は、うつ伏せになれたので、全身のバランスを調整させていただく。
3回目の来院。
腕の痛みは、少し軽減されてきたが、しびれはあまり変化ない。
5回目の来院。
最初は、腕を少し動かすだけで激痛があったが、90度位までなら手を挙げることができるようになった。
右手のしびれも少し軽減されてきている。
10回のカイロ治療で、腕のしびれと痛みが、一番最初にあった痛みの半分以下になっている。
16回のカイロ治療で、日常生活には支障のない程度まで、改善された。
握力も改善して、文字を書くことも箸を持つこともできて一安心でした。
[コメント]
頚椎症性神経根症という診断がついた腕の痛み、腕のしびれでした。
頚椎症性神経根症は、激痛で日常生活にも支障がでてきてしまう患者様もいらっしゃるようです。
今回の患者様もとても大変そうでした。
カイロプラクティック的に診ると、腕の痛みは五十肩のような症状で、腕のしびれは、筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイントと言われる筋肉が原因でおこっていました。
五十肩は、肩関節周辺のバランスの悪さが原因で起こることが多く、トリガーポイントはそれによって筋肉に負担がかかって生じることが多い症状です。
カイロプラクティックの治療方法の一つである、アクティベーターを使って、関節や筋肉のバランスを整えることによって、長く続いた痛みとしびれを改善させることができました。
整形外科では、検査ばかりで、あまり治療がしてもらえなかったり、消炎鎮痛剤や牽引などであまり効果がでなければ、他の療法を試してみることをおススメします。
違う視点から身体を診ると、また違う原因が見えてくるかもしれません。