「手に汗を握る」とういう言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
辞書でしらべてみると、「危険な場面や緊迫した場面を見てはらはらするさま」などと書いてあります。
私も経験がありますが、スポーツ観戦などをしていて、自分が応援しているチームが相手に責められていたりすると無意識に「手に汗握る」状態になっています。
これは、自分自身が緊張している場面などでも起こります。
人前で話さなければならない時、用意していたカンペが汗でグショグショなんて事も経験あるのではないでしょうか?
スポーツ観戦でも人前で話す事でも共通しているのは、「興奮」とか「緊張」です。
興奮したり緊張したりすると、自律神経の交感神経が高ぶります。
汗腺(かんせん)という汗を出す場所がありますが、これが交感神経によってコントロールされていて、交感神経が活発になると発汗が盛んになります。
興奮したり緊張したりした刺激が交感神経を活発にさせ、それが汗腺を刺激して汗がでるという仕組みです。
スポーツ観戦や人前で話すことは、時間的には長くありませんので、汗がでる時間もそれほど長くありません。
しかし、ストレスが継続していると常に緊張状態になっているので、交感神経は常に活発になってしまいます。
そうすると常に手に汗をかきやすい状態になってしまいます。
交感神経の高ぶりが常に続いていると、いつも手に汗握る状態になってしまうのです。
自律神経失調症で悩んでいる人の中にはこの状態になっている人も少なくありません。
交感神経の高ぶりから抜け出す為には、ストレス状態から抜け出す事が大切です。
何が自分自身のストレスになっているか原因を探し、それと決別できた時に症状は改善されると思います。
自律神経失調の原因はストレスだけとはかぎりませんが、原因が特定されると改善も早まります。
■まとめ
自律神経の交感神経は汗腺を調節しています。
緊張や興奮状態の時は、交感神経が活発になり、手に汗をかきやすくなります。
自律神経の失調は、手に汗をかきやすい状態を作り出してしまうことがあります。