四十肩・五十肩の患者様
立川市 ４０代 男性
[四十肩・五十肩の症状・病歴]
３年前から右肩周辺に違和感がでてきた。
そのころから痛みはなかったが、硬さがある感じで、動かすと引っ掛かるような感じがあった。
２週間前に突然痛みがでてきて、急激に悪化。
１週間前には手を上にあげられなくなってしまった。
痛みがひどいので、病院へ。
レントゲンを撮っても骨には異常がないので、五十肩ですねと言われ痛み止めを処方された。
リハビリも行っていたが痛みは改善されず。
手を前から上げるのは９０度くらいが限界で、横から上に上げるのは真横にはいかないくらい。
手を上にあげるのは痛みもあるが、力がはいらない感じで、自分の力では上にあがらない感じがする。
手を後ろに回すことはほとんどできない。
最近は、いつも腕に鈍痛がある。
夜寝ている時に寝返りをする時も痛みがでるので、目が覚めてしまう。
[四十肩・五十肩のカイロ・整体の治療方法・経過]
早速身体の状態を診させていただく。
まずは、触診。
右の肩甲骨の内側が、とても硬く緊張してしまっている。
肩甲骨と上腕をつなぐ筋肉の棘上筋や棘下筋もとても緊張が強い。
背骨は、頸椎７番から胸椎４番あたりまで、とてもバランスが悪くなってしまっている。
手をあげる為の軸となる鎖骨と肩甲骨の関節である肩鎖関節は、肩甲骨に対して鎖骨が上方と外方に変位してしまっている。
上腕と肩甲骨の関節である肩甲上腕関節は、肩甲骨に対して上腕が後方、外旋してしまっている。
肩甲骨周りを中心に全身を調整させていただく。
その後で、身体の状態を説明させていただく。
「これだけ肩甲骨周りのバランスが悪いと手も上にあがらないと思います。」
「少し時間がかかりますが、だんだん改善されると思います。」
施術後の注意事項などをご理解いただき、初回は終了。
その後、３回の施術で、いつもあった鈍痛はなくなり、少しだけ動かせる範囲が広がった。
７回目のカイロ治療の後から、寝ている時の痛みはなくなり、良く眠れるようになった。
動かせる範囲は広がっているが、まだ力がはいらない感じがあって、手を上にあげることができない。
その後、数回はあまり目立った変化はなし。
背骨のバランスや肩鎖関節、肩甲上腕関節のバランスは改善してきている。
１３回目の来院。
「肩の調子はいかがですか？」
「前回治療してもらった後から、手が少しずつ上がるようになって、今はほとんど真上まであがります。」
身体の状態をみさせていただく。
全体的にバランスも良くなっている。
「あとは、自宅でリハビリすればほとんど違和感なく動かせるようになると思います。」
リハビリ運動を説明させていただき、今回の施術で様子をみていただくことにした。
[コメント]
３年前から違和感があり、少しずつ悪化してきて、突然痛みがでてきたケースでした。
このようなケースでは、少しずつ悪くなっているので、ご本人としては、痛みがでるまでは、すごく悪くなっていることにあまり気づかなかったと思います。
痛みがでるころには、とても悪くなっているので、改善にも時間がかかりました。
四十肩や五十肩の痛みは突然始まることが多いのですが、その前から少しずつ悪くなっていますので、違和感があったら早めのケアをおススメします。
もちろん、痛みがでてからでも改善可能ですので、よろしければご相談ください。
