肘の痛みの患者様
立川市 50代 男性
[肘の痛みの症状・病歴]
慢性的な肘の痛みは、数年前からあった。
パソコン作業をしている時やした後は、肘の痛みがでていた。
1年前にスマホを購入。
それを使うようになってから痛みが悪化。
肘を動かすと常に痛みがでるようになった。
肘の曲げ伸ばしが一番つらい。
箸を持って何か食べる動作はすごく痛い。
角度によっては激痛がはしる事もある。
朝起きた時は、肘が固まっているような感じがする。
お風呂で温まると少し楽になる気がする。
あまりに痛いので病院に行った。
骨には異常なし。
肩から手首にかけての筋肉炎症と言われた。
強めの湿布をもらい、様子をみるように言われた。
[肘の痛みに対する整体・カイロの治療方法・経過]
スマホを使用する体勢は、肘にとても負担になります。
肘を曲げたまま、指を使い画面を操作する。
肘を曲げたままにするので、肘周辺の筋肉に負担がかかる。
指先を動かす筋肉は、肘に付着しているので、これも肘に負担になります。
この状態を長時間続けるのは、肘に良いことはありません。
この患者様は、もともと肘に痛みがあったので、それが余計に悪化したと思います。
右肘を触診させていただく。
肘の外側が硬く緊張している。
そこを圧迫すると、とても強い痛みがある。
肘にある骨の一つ、橈骨(とうこつ)のバランスが悪い。
上方と内側に変位している。
肘周辺のバランスを調整する。
筋肉の緩和操作も行う。
2回目の来院。
「何か変わったことはありましたか?」
「あまり痛みに変化はありませんでした。」
肘のバランスはまだ悪い。
筋肉の硬さもまだある。
肘関節と筋肉の調整を行う。
3回目の来院。
「肘の痛みはいかがですか?」
「痛みの強い日と弱い日の波があります。」
肘関節はまだ悪い。
筋肉の硬さ、筋肉を圧迫した時の痛みもある。
5回目の来院。
「肘の調子はどうですか?」
「少し痛みが軽減されてきています。」
橈骨の内方変位は、少し改善されている。
筋肉を圧迫した時の痛みも少し軽減されてきている。
その後は、順調に改善されていき、10回目の来院時には、ひどい痛みはなくなってきた。
12回の施術で、日常生活には問題なくなってきたので、間隔を空けて様子をみていただくことにした。
[コメント]
慢性化していた、バランスの悪さや筋肉のハリが、スマホをきっかけにして悪化してしまった症例。
痛みがひどくなる前にケアをしていれば、ここまで悪化しなかったと思います。
我慢できる痛みだからと言って放置しておくと、後で痛みがひどくなることがあります。
痛みがひどくなると、改善するまでに時間がかかってしまうことが多いので、できるだけ、早めのケアをすることをおススメします。