グロインペイン症候群の患者様

立川市 10代 男性

[グロインペイン症候群の症状・病歴]

半年前から右の股関節に痛みを感じ始めた。
痛み始めた頃は、ボールを蹴る時に少し違和感を感じる程度だった。
それから、少しずつ悪化。

ボールを蹴る時に違和感だけだったのが、痛みになってしまった。
今は、走る時にも痛みを感じる。
病院は、痛みを感じ始めたころに行って、グロインペイン症候群と診断された。

病院では、鍼とマッサージを受けて、部活は休んでいた。
しばらくして、股関節の痛みが少し良くなってきて、部活を始めるとまた痛みがでてしまう。
それを繰り返していた。

自分では内転筋のあたりに痛みがでる感じがしている。
 

[グロインペイン症候群に対する整体・カイロの治療方法・経過]

股関節の痛みを感じる場所を教えていただく。
右の太ももの付け根の内側あたりを指さされた。
太ももの付け根の内側は、内転筋か腸腰筋が関係していることが多い。

もちろん股関節のバランスの悪さも関係している場合がある。
痛みを出している筋肉を特定するために、内転筋や腸腰筋の筋力検査をさせていただく。
腸腰筋の筋力検査をすると痛みがでる。

腸腰筋は、背中ではなくお腹の中にある筋肉で、ボールを蹴る動作などにも関わっている。
腸腰筋を触診させていただくと、張りがある。
筋肉の張りがある部分を圧迫すると痛みがでる。

おそらく、痛みは腸腰筋が原因と思われる。
身体のバランスをチェックする。
右の骨盤と股関節、腰骨が特に悪い。

腸腰筋は、腰骨と骨盤から大腿骨(だいたいこつ)についていて、股関節を曲げる時などに使われる。
腰骨や骨盤、大腿骨のバランスの悪さが、腸腰筋に負担をかけていたようだ。
それらのバランスを整え、腸腰筋を調整。

もう一度、腸腰筋の筋力検査を行う。
「さっきと比べて、痛みはどうですか?」
「少し楽な気がしますが、痛みはまだあります。」

2回目の来院。
「股関節の調子はいかがでしたか?」
「軽いランニングだったら痛まないですが、全力で走ると痛みがでます。」

「ボールを蹴る時は痛いです。」
腸腰筋の筋力検査をする。
まだ、痛みがでる。

腸腰筋を圧迫しても、まだ痛みがでる。
股関節は少しバランスが良くなっているが、骨盤と腰椎はまだ悪い。
それらを調整。

3回目の来院。
「今回はどうでしたか?」
「走るのも蹴るのも少し良くなってきた感じです。」

腸腰筋の張りはまだある。
圧迫した時の痛みもある。
腰のバランスは少し良くなってきた。

4回目の来院。
「股関節はどうでしたか?」
「だんだん良くなっている感じですが、長く続けいていると少し痛みます。」

その後、少しずつ痛みは改善されて、8回のカイロ治療で部活に支障がないまでになった。
時々メンテナンスをすることをおススメして、終了した。
 

[コメント]

グロインペイン症候群は、股関節周辺に痛みを感じる事が多い症状です。
今回の患者様は、股関節よりも下の太ももの内側に痛みを感じていました。
内転筋あたりだと思われた症状でしたが、腸腰筋に問題がありました。

腸腰筋は骨盤と大腿骨にまたがる筋肉なので、骨盤や大腿骨に歪みがあると負担がかかりやすくなります。
その状態が長く続くことによって、腸腰筋が硬く緊張している状態が継続し、痛みになることがあります。
カイロプラクティックでは、骨格のバランスを整えることによって筋肉の負担を減らし、緊張した筋肉を緩和させます。

そうすることによって、痛みが少しずつ軽減されていきます。
なかなか改善されないグロインペイン症候群による股関節の痛みでお困りならご相談ください。
 

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