首は重い頭を支え、バランスをとっています。
また、沢山の神経もあって、とても重要な場所です。
その首を支えているのは主に筋肉で、前後左右に沢山あります。
首の筋肉は、首だけでなく、肩や背中の方まで伸びているものも沢山あります。
首のバランスが崩れると、筋肉や靭帯にストレスが加わり痛みの原因を作ります。
首の痛みや肩こりがひどくなると頭痛や吐き気、めまいなどの症状を作りだします。
また原因不明の歯の痛みにも関係していることがあります。
首の痛みや肩こりの原因は一つではなく、複数の原因が複雑に絡みあっていることが多いことが特徴で、ストレスや睡眠不足など生活習慣も大きく関わってきます。
肩こりは、肩甲骨の内側の筋肉や僧帽筋と言われる後頭部から肩にまたがっている筋肉も関係しています。
これらの筋肉が硬く緊張してくると首の痛みや頭痛を起こしてしまうこともありあます。
首の歪みと痛みの関係やその対処法、当院での整体施術法などをご紹介します。
頭を前に倒したり、そらしたり、ねじったりする動作を担当している首は、頸椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨が重なってできています。
頭の重さを支えたり、腰の方まで伸びる脊髄を保護したり、動脈や静脈なども保護しています。
正常な脊柱のカーブは、横からみるとS字状になっています。
首は、このS字カーブが崩れやすく、棒のように真直ぐになってしまう、ストレートネックになることもあります。
また、首はいろいろな動きができるように、前後左右に沢山の筋肉がついています。
いろいろな動きができるようになっているので、歪みを生じやすい場所でもあります。
首を動かす為の筋肉は、首だけでなく、背中や肩甲骨の方まで伸びているので、肩こりや頭痛の原因になることもあります。
まずは、姿勢です。
みなさんも心当たりがありますか?
・長時間下を向いているような姿勢で作業をしている。
・スマホを長時間使用している。
・パソコンの画面が正面にないのでいつも右か左に向いている。
・デスクやパソコンとの距離が近い
これらの姿勢は、首のカーブを歪ませ、気が付かないうちに筋肉に負担をかけてしまっています。
このような生活を長く続けていると首の痛みがでやすくなってしまいます。
また、運動不足による血行不良や緊張しやすく無意識に肩に力が入ってしまうような人も痛みがでやすくなります。
首には、内臓に関連するツボもありますので、内臓に負担のかかる食事をしている人も首に痛みがでることがあります。
首の痛みは、筋肉や関節に負担がかかることから始まります。
その為には、日常生活での予防が大切です。
一番の予防は、首のカーブを意識した姿勢を心がけることです。
まずは、身体の中心線を意識し、パソコンなどは、正面に置くようにしましょう。
長時間同じ姿勢を続ける場合は、アゴを下に引くのではなく、アゴを後ろに引くように意識しましょう。
なるべく前かがみにならないようにすることも大切です。
手や腕の重さが負担となって、首の筋肉や関節に影響がでることもあります。
特にスマホの操作は、首の負担になります。
スマホを使う場合は、なるべく、机や膝の上において、長時間使わないようにしましょう。
予防には、ストレッチや体操なども有効です。
次の項目では、慢性的な首の痛みや寝違えなどの急性の痛みについての対処や対策をご紹介します。
慢性痛は、首の歪みが固定化してしまっていることが多い為、専門家に見てもらうのがベストです。
でも、なかなか時間がないので・・・という方の為にとりあえずできる対処方法をご紹介します。
➀ お風呂やホットパックのようなもので温める。
➁ ストレッチを行う。
➂ 首や肩周りを動かすような体操をする。
➀の温める対処法は、血行を促進し、老廃物を排出させることとリラックス効果が期待できます。
ホットパックは、市販のものや蒸しタオルをマフラーのように首に巻くと良いでしょう。
➁は、硬くなってしまった筋肉のコリやハリの解消効果が期待できます。
慢性痛の原因の一つに、筋肉のコリやハリがあります。
ストレッチをすることにより、コリやハリを少しでも軽減しましょう。
コリやハリがあると、血流も悪くなっていることが多いので、その解消も期待できます。
➂の体操は、首や背中、肩の関節に刺激をすることにより、首の動かせる範囲を広げることと神経系の働きを活性化する効果が期待できます。
首や肩を動かす時は、必ず関節が動きます。
それにより、歪みで動きづらかった関節を刺激し、柔軟性を高めます。
関節を直接刺激するだけでなく、そこにある神経を活性化させています。
そして、神経の働きを介して、ストレスで疲れ切った脳の働きにも影響を与えています。
基本的には、血行を促進し、コリを解消しながら、体操をして、歪んでしまった関節に刺激をしてあげることが重要です。
➀から➂を毎日繰り返し行うことが痛みの解消につながります。
急性痛の代表的なものには寝違えがあります。
転がってしまったあとの痛みや事故後のむち打ちの痛みなども急性痛です。
急性痛は、炎症がかかわっていることもあるので、とりあえず冷やすことをおススメします。
冷やすことによって、劇的に痛みが改善することは期待できませんが、痛みの軽減効果は期待できます。
冷やすのは、市販の冷湿布や冷蔵庫で冷やしたタオルなどでも大丈夫です。
急性痛は、適切な対処をしておかないと、歪みの固定化を招き、慢性痛の原因にもなりますので、一度は専門家の施術をうけることをおススメします。
首の痛みには、歪みが関係していることがあります。
特に、なかなか治らない慢性的な痛みは、歪みが隠れていることが多々あります。
チェックをしてみて、歪みがあるようでしたら、専門家に相談してください。
両足を軽く開き、リラックスした姿勢で立ってください。
正面を向いた状態からゆっくり左の後ろを振り返るように首を回します。
これ以上回せないところまでいったら、一度正面を向いていただきます。
次に右の後ろを振り返るように首を回します。
これ以上回せないところまでいったら顔を正面に戻します。
左右差を比較して、振り返りずらい方向や首のツッパリ感、痛みなどがあれば、捻じれの歪みが考えられます。
両足を軽く開き、リラックスした姿勢で立ってください。
正面を向いた状態から足先を見るようにゆっくりと首を前に曲げていきます。
この時に、背中や腰は曲げないでください。
首を前に曲げて、これ以上曲げられないところまでいったら、元に戻していきます。
首を曲げていく途中や最後まで曲げた時にツッパリ感や痛みがある場合は、前方か上方の歪みが考えられます。
一度正面に顔を戻していただき、今度は首を後ろに反らします。
天井を見るようにゆっくりと首を反らします。
この時に背中や腰は反らさないようにしてください。
首を反らしていく途中や最後まで反らした時にツッパリ感や痛みがある場合は、後方か下方の歪みが考えられます。
両足を軽く開き、リラックスした姿勢で立ってください。
正面を向いた状態からゆっくりと首を左肩に近づけるように、左に倒してください。
この時に左肩を上げたり、背中や腰を横に倒さないようにしてください。
これ以上倒せないところまでいったら、元に戻してください。
今度は、首を右肩に近づけるように、右に倒していきます。
この時に、右肩をあげたり、背中や腰を横に倒さないようにしてください。
これ以上倒せないところまでいったら、元に戻してください。
左右差を比較して、倒しずらかったり、首のツッパリ感や痛みがあれば、横にずれている歪みが考えられます。
歪みは、慢性的な痛みの元となりますので、出来れば専門家の施術を受けることをおススメします。
首の痛みは、カイロプラクティックの施術を中心に行います。
当院で行うカイロプラクティックの整体施術は、ボキボキしない優しいカイロプラクティックです。
首や背骨を中心に全身の骨格と筋肉の調整を行っていきます。
慢性的な症状の場合は、首の歪みが複雑になっていることが多いので、歪みの方向をしっかりと見極めて、調整していきます。
急性の痛みは、他の部分の影響で、首に負担がかかっていることもありますので、身体全体の歪みもしっかり調整させていただきます。
慢性痛も急性痛も首だけの施術では、元に戻ってしまうこともあります。
痛みの原因は、そこから離れていることも多く、それを見逃してしまうとまたすぐに再発してしまうこともあります。
当院では、一回一回の施術ごとに、身体の状態をチェックしながら施術を行います。
痛みがでている部分だけでなく、全身の調整をおこないますので、改善までの期間が短縮できるだけでなく、再発防止にもなります。
整体の必要回数の目安は、急性痛で2~3回、慢性痛で5~10回程度になります。
首の痛みとともに腕や手にしびれがある時は、必要回数が増える場合があります。
首の痛みには、下記のような問題も考えられます。
適切な整体施術をすれば、改善が見込めるものもあります。
ご参考にしてください。
主に首の局所の痛みがあって、神経学的な異常がなく、レントゲンでは首の骨に、骨棘(こつきょく)というトゲのようなものができている状態です。
加齢に伴ってできる場合が多く、骨に骨棘などの変化が見られる場合に変形性頚椎症と言われることが多いようです。
痛みと変形が関係ない場合もあり、痛みに合わせた適切な処置が行われれば、当院のような代替療法でも改善が見込めます。
頚椎の椎間板により神経が圧迫されて痛みを起こしている状態。
首を動かすと痛みが増強したり、寝起きの痛みが強いなどの特徴があります。
レントゲン写真だけで診断されている場合は、背骨の椎間関節(ついかんかんせつ)が原因で症状がでている場合もあります。
また、筋肉が痛みやしびれをだすこともあります。
椎間板ヘルニアがあっても痛みやしびれがない人も沢山います。
病院で、すぐに手術を勧められなければ、症状に合わせた適切な処置を行えば、整体でも改善が見込めます。
交通事故のように首に外部からの強い衝撃や転倒した後に生じることが多い症状です。
首の筋肉や靭帯などが障害されて、痛みや違和感がでることが多いのですが、事故や転倒した直後に不調を感じない場合もあります。
肩や首が重いと感じる症状の人もいれば、痛みを感じる人もいます。
腕や手に痛みやしびれなどを感じる人もいます。
なかなか改善されない場合は、歪みも関係してることが多く、適切な処置を行えば当院のような代替療法で改善が可能です。
朝、起き上がる時に首が痛い、「あれ、寝違えたかな?」ということが多いのが特徴です。
寝違えは文字通り、寝ている間に筋(スジ)を違えてしまったということが原因ですが、その前から筋肉の硬直や歪みがあることが隠れた原因です。
症状は、放置していても2~3日でだんだん改善されていきますが、寝違えを起こす時点で、健康ではないのです。
ですから、寝違えたら一度は専門家の施術を受けることをおススメします。
肩甲骨には、沢山の筋肉がついていて、首にもつながっています。
首の歪みがあると、その筋肉に影響がでて、痛みやコリを感じる人もいます。
肩甲骨自体の歪みも影響します。
肩こりの原因にもなりますので、バランスを調整してくれる整体院での施術を受けることをおススメします。
背中のこりが原因で、首や肩の痛みを感じることがあります。
背中自体の痛みだけの場合もありますが、首や肩のこりと連動していることが多い症状です。
背中の歪みは、首の痛みやコリの原因にもなりますので、歪みを調整してくれる所で施術を受けることをおススメします。
変形性頚椎症がもとで、神経的な痛みやしびれを起こしている場合に頚椎症性神経根症といわれるようです。
変形性頚椎症と同様に、痛みやしびれの原因が、変形に関係がない場合もあります。
そのような場合は、適切な処置が行われれば、当院のような代替療法でも改善が見込めます。
首の骨(頚椎)は横から見ると、通常、湾曲と言われる弓なり状のカーブがあります。
姿勢や日常生活の癖により、この湾曲がなくなってしまい、棒のように真直ぐになってしまいます。
これにより、首に負担がかかり、痛みが出ると言われています。
姿勢の改善とともに、身体のバランスを調整すると、早期改善が見込めます。