などがあります。
顎関節は、頭蓋骨の一部である側頭骨のくぼみ(下顎窩)に、下顎骨の関節突起がはまっているような構造をしていて、関節の間には関節円板と呼ばれるものが挟まっています。
顎を動かすには、下顎骨(下あご)に直接ついている筋肉が伸び縮みをして、口を開閉しています。
口の開閉には、背骨のバランスもとても重要になってきます。
顎関節症による顎の痛みは主に、顎関節のバランスの悪さ、顎を動かす筋肉の過緊張、首や背骨の歪みなどが関係してきます。
顎関節の歪みによって、関節自体や関節円板の変位を起こしてしまいます。
歪みがある状態で、物を噛んだり、口を開け閉めすることを繰り返しているうちに痛みがでてしまいます。
顎関節は、上方・下方・前方・後方に歪みを生じることがあります。
これらの歪みが、複雑に絡み合っている場合もあります。
背骨は顎関節の軸となっていて、これが歪むことにより、左右どちらかの関節に負荷がかかり痛みが生じてしまいます。
特に、首の骨のバランスの崩れは、直接顎関節に影響を与えます。
顎を開け閉めする筋肉の働きが悪い為、うまく顎を動かせていない状態ができてしまい、痛みがでてきてしまいます。
左右どちらか一方で噛む癖などがあると、左右の筋肉のバランスの崩れが起こりやすくなります。
長い間筋肉のバランスが崩れた状態で、顎を使っていると筋肉が硬くなる過緊張状態が継続するようになってしまい、顎関節に悪影響を及ぼします。
筋肉の過緊張状態が継続していると、筋肉自体が痛みの原因となることもあります。
顎関節の軸になっている背骨のバランスも入念にチェックします。
顎関節の痛みは、筋肉や関節の問題が複数絡み合って起こっている場合が多いので、それらを総合的に治療していきます。
顎の痛みは、ほっておくと口が開けられないくらいまでひどくなってしまうこともありますので、早めの治療をおススメ致します。