五十肩の患者様
町田市 70代 男性
[五十肩の症状・病歴]
半年前に1kgのバーベルを持って体操をした。
その後から右肩の痛みがでてきた。
それからは、手を上まであげると痛みがでる。
手を横にあげた状態で、後ろにそらすと痛む。
手を背中の方に回しても痛む。
朝起きた時は、腕にしびれもでるようになってしまった。
腕は、一日中重だるい痛みがある。
病院で、首のレントゲンを撮られて、首の下のほうの骨が狭くなっていると言われた。
診断としては、五十肩と言われた。
[五十肩に対してのカイロ・整体の治療方法・経過]
肩には、肩関節を安定させるためのインナーマッスルと動きを作るアウターマッスルがあります。
この2つの筋肉がバランス良く働くことによって、腕を自由に動かすことができるようになっています。
バランスが崩れてくると動きが悪くなったり、痛みがでてきたりします。
今回の患者様のケースでは、バーベルを持って運動したことによって、インナーマッスルを痛めてしまったと思います。
普段から少しずつ、インナーマッスルを鍛えていき、負荷を上げていけば問題はありません。
急に負荷を与えて運動したことによって、インナーマッスルを痛めてしまったと思われます。
これによって、筋肉のバランスが崩れ、関節にも影響を与え、痛みがでてしまったと思います。
実際の身体をチェックさせていただく。
インナーマッスルの一つである、棘上筋(きょくじょうきん)がとても硬く緊張してしまっていました。
肩関節のバランスは、腕の骨である上腕骨が内旋と後方に変位していました。
肩の動きに関係する鎖骨と肩甲骨の肩鎖関節は、鎖骨が右横と後方に変位していました。
軸となる背骨と肩関節周りを調整。
筋肉の緩和操作も行う。
2回目の来院。
「肩の痛みはいかがでしたか?」
「動かせる範囲が少し広がりました。」
肩関節や肩鎖関節のバランスはまだ悪い。
棘上筋もまだ緊張が残っている。
これらを調整。
4回目の来院。
「最近の調子はいかがですか?」
「だいぶ良くなってきた感じがします。」
6回目の来院。
肩関節のバランスは、だいぶ改善されてきている。
肩鎖関節は、鎖骨の後方変位が少し残っている。
棘上筋の緊張は、若干残っている程度。
ご本人は、それほど痛みを感じなくなっている。
今回の調整後は、少し間隔を空けて様子をみていただくことにした。
[コメント]
四十肩や五十肩と呼ばれる肩の痛み。
これらは、肩周辺の関節や筋肉の働きのバランスの崩れによって起こることが多い。
このバランスの悪さを調整することで、痛みは改善されてきます。
カイロプラクティックは、神経系の働きを高め、筋肉や関節のバランスを整えていきます。
なかなか良くならない四十肩や五十肩などの肩の痛みでお困りならご相談ください。