椎間板ヘルニアの患者様
八王子市 40代 男性
[椎間板ヘルニアの症状・病歴]
腰痛と右のお尻からふくらはぎにかけて痛みとしびれがでている。
この症状は、2年くらい前から感じるようになった。
最初は、時々感じる腰痛と足のしびれがあったが、少しずつ症状が悪化してきた。
1年くらい前からは、運動した後は、必ず腰痛がでるようになってしまった。
ゴルフをした後は、2日位腰痛が続いてしまう。
仰向けで寝ると、左のふくらはぎがだんだんしびれてきてしまうので、仕方なく横を向いて寝ている。
朝起きてすぐは、しびれが強く、しばらく続いてしまう。
運動した後に強い腰痛がでるが、普段はそれほど強い腰痛はない。
痛みやしびれがひどくなったころ、整形外科に行ってみたら、レントゲンを撮って、椎間板ヘルニアと言われた。
痛み止めとけん引の治療を受けたがなかなか良くならなかったので、通院を止めてしまった。
[椎間板ヘルニアに対する整体・カイロの治療方法・経過]
椎間板ヘルニアは、痛みやしびれの原因ではないことがあります。
それは、ヘルニアがあっても、痛みやしびれがでていない人もいるからです。
ヘルニアがあれば、痛みやしびれがでる、ということではなさそうです。
今回の患者様も椎間板ヘルニアと言われていましたが、改善されました。
ヘルニアをなくした訳ではないので、ヘルニアはおそらくのこっていると思います。
では、その他の原因では、何があるのでしょうか?
それは、筋肉や関節です。
なかでも、筋肉の問題で、筋膜性疼痛症候群というのがあります。
筋膜性疼痛は、一般的な筋肉痛とは違い、痛みやしびれの強さが相当激しいものになることもあります。
さらに、その痛みやしびれの範囲が広範囲に発生します。
その筋肉の問題が今回の患者様にもありあました。
初診時。
前かがみや腰を後ろに反らす動作で腰痛を感じるが、それほど強くない。
しびれは、主にふくらはぎで感じていて、お尻や太ももの裏は、痛みが中心。
触診をさせていただくと、左のふくらはぎの筋肉がとても硬く緊張してしまっている。
左の臀部も緊張が強い。
殿部とふくらはぎの筋肉の問題がありそうである。
身体のバランスをチェックさせていただくと、左の骨盤、股関節、足関節の悪さが目立つ。
おそらく、このバランスの悪さが、筋肉の硬さを強めていている。
アクティベーターを使ってこれらを調整。
筋肉の緩和操作も行う。
1回目のカイロプラクティック治療は終了。
身体の状態をその都度チェックしながら、カイロプラクティック治療を継続。
5回のカイロ治療を終えた後からしびれはなくなったが、ふくらはぎの外側のハリと臀部のハリがのこっている。
10回の治療でふくらはぎと臀部のハリもなくなった。
[コメント]
しびれや痛みの症状とレントゲンを撮っただけで、椎間板ヘルニアと診断されてしまうケースは多いようです。
椎間板ヘルニアと診断されると治らない、最終的には手術しかないと思われてしまいがちですが、痛みやしびれの原因はヘルニアだけだとは限りません。
筋肉や関節の問題でもしびれや痛みはでてきます。
手術をする前に、カイロプラクティックや整体などいろいろな治療法を試してみることも大切です。
よろしければご相談下さい。