肩の痛みの患者様

立川市 60代 男性
  

[肩の痛みの症状・病歴]

3週間前に、転倒しそうになった人を支えてから肩の痛みがでてきた。
その時は、腕に力をいれた状態で、ひねってしまった。

そらからは、肩の調子が悪く、痛めた当初は、腕があがらなかった。
整形外科で診てもらうと、骨には異常なし。

上腕二頭筋のズレが原因と言われた。

少しずつは良くなっているが、痛みはある。
痛めた方の手で、荷物を持てない。

手を水平くらいにあげて、ひねると痛い。
手を上に上げる途中で、「ゴリッ!」と音が鳴る。
 

[肩の痛みに対してのカイロ・整体の治療方法・経過]

痛みのある場所を確認させていただく。
肩と腕のつなぎ目の部分で、ちょうど肩関節があるところ。

このあたりは、肩に関係する筋肉が沢山ある。

腕を外側に捻ると痛みがでるので、外側に捻る筋肉か、それと反対側に動かす筋肉の問題が疑われる。

腕を外側に捻るのは、棘下筋と小円筋。
内側に捻るのは、肩甲下筋、大円筋など。

それらを触診。

棘下筋がとても硬く緊張している。
硬く緊張している部分に圧を加える。

「痛みはありますか?」
「はい。とても痛いです。」

どうやら棘下筋に問題がありそう。

棘下筋は、肩関節の動きに関わっている筋肉。
肩関節に影響を与えやすいし、肩関節の歪みの影響も受けやすい。

肩関節は、外旋方向と後方に変位。
肩の動きに関連する、肩鎖関節は、外側と上方、後方に変位。

肩関節と肩鎖関節を中心に、全身のバランスを調整。
棘下筋の緩和操作も行う。

2回目の来院。
「肩の痛みはいかがでしたか?」
「少しはひねっても大丈夫でしたが、まだ痛みはあります。」

肩関節、肩鎖関節はまだ悪い。
棘下筋もまだ硬く緊張している。

6回目の来院。
「肩の調子はいかがですか?」
「腕を真横にあげてひねると痛みがでます。」

肩関節のバランスはまだ悪いが、肩鎖関節は良くなってきている。

筋肉の緊張も少し改善されてきている。

10回目の来院。
肩を真横にあげて、力を入れると、痛むことがある。
それ以外の動作では、あまり痛みを感じなくなっている。

肩関節のバランスも少し改善されてきた。
筋肉の緊張も、少しずつ良くなっている。

その後は順調に改善。
15回の施術で、痛みなく過ごせるようになった。
 

[コメント]

肩関節は、腕の骨である上腕骨が、肩甲骨の浅いくぼみに結合しています。

その構造によって、全身の中で動かせる範囲が一番広い関節です。

可動域が広い一方、関節のはまりが浅いので、脱臼などを起こしやすいというデメリットもあります。

今回のケースも外傷によって、肩関節や周りの筋肉のバランスが悪くなっていました。

バランスが悪くなると、通常よりも筋肉や関節に負担がかかり、またバランスが悪くなるという悪循環になります。

その悪循環を好循環に変えるためには、悪くなったバランスを整える必要があります。

バランスを整え、悪循環を断ち切ると、改善されやすくなってきます。

カイロプラクティックは、神経系の働きを高め、筋肉や関節のバランスを整えていきます。

なかなか良くならない肩の痛みでお困りならご相談ください。
 

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