顎の痛みの患者様
町田市 10代 女性
[顎の痛みの症状・病歴]
4日前から少しずつ左の顎の痛みがでてきた。
日に日に悪くなってきていて、口が大きく開けられなくなってきている。
口を大きく開けると、左の耳の下あたりから顎の方まで痛みがでる。
右側の顎は前から「カクッ」と音が鳴る。
歯を喰いしばっても左の顎は痛みがでる。
今は、指2本分くらいしか口を開けられない。
[顎の痛みに対する整体・カイロの治療方法・経過]
顎関節は、頚椎の影響を受けやすく、肩こりや頭痛もあることから、頸椎や胸椎のバランスの悪さが疑われた。
まず、頚椎や胸椎がある背骨のバランスをチェックする。
胸椎は、上の方が特に悪く、胸椎の1〜4番までが悪い。
頚椎は、1,5,7番が悪く、頚椎の上に乗っている頭蓋骨の一部である後頭骨も悪い。
それに伴い顎関節も悪く、右側は後方上方に、左は横に変位している。
背骨と顎関節を調整し、顎を閉じたり開けたりする筋肉も調整する。
起き上がっていただき、口を開け閉めしていただく。
「動かしてどうですか?」
「少し痛みが取れました。」
「口を開けた時、指は何本入りますか?」
「3本入ります。」
施術後の過ごし方などを説明させていただき、初回は終了。
2回目の来院。
「この間来ていただいてから顎の調子はいかがでしたか?」
「少し良くなりした。」
前回悪かった頸椎と胸椎などを重点的に全身をチェックさせていただく。
胸椎は、2~4番までは良くなっている。
頸椎と後頭骨、顎関節はまだ悪い。
顎の筋肉もまだ硬く緊張している。
筋肉と骨格を調整。
施術後、また少し改善がみられた。
3回目の来院。
「顎の痛みはいかがですか?」
「口を大きく開けても以前のようには痛まなくなりました。」
検査をさせていただくと、胸椎は良くなり、頸椎も7番は良くなっている。
まだバランスが安定しない頸椎、後頭骨、顎関節を調整。
関連筋肉も調整。
5回目の来院時には、顎の痛みは少なくなり、背骨のバランスも安定してきた。
7回目の来院時には、顎の痛みもなくなり、顎関節も歪みがなくなった。
7回目が終わって、1ヶ月後の来院。
「顎の調子はいかがでしたか?」
「時々違和感がありましたが、痛みはなくなっています。」
歪みは所々にみられたが、大きな崩れはないので、またしばらく様子をみていただくことにした。
[コメント]
顎関節は、頭蓋骨と下顎骨で作られる関節で、頭蓋骨側のくぼみに下顎骨の突起がはまっています。
頭蓋骨は、頸椎の上にのっている骨なので、頸椎の影響を受けやすくなっています。
ですから首のこりや肩こりがある人は顎の痛みもでやすくなります。
顎関節は、頭蓋骨を通して頸椎と相関関係にあります。
相関関係にあるので、どちらかだけを改善させてもまた痛みが戻ってしまうことがあります。
両方を良くしてあげることで、早期改善が見込めます。
身体の一部ではなく、全体のバランスを整えるカイロプラクティックは、顎の痛みにも有効です。
よろしければご相談ください。